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本日は本の感想。「明日の記憶」(荻原浩)。 広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう!山本周五郎賞受賞の感動長編、待望の文庫化。 先日の「神様からひと言」に続き、早くも荻原さん作品の2作目に手を伸ばしました。渡辺謙の主演で映画化されて話題になった「明日の記憶」です。 コメディタッチで主人公の成長を描いた「神様からひと言」とはまったく違う作風。「若年性アルツハイマー」という大病を患った男を主人公に据えた、シリアスで哀愁漂う切ない作品です。「記憶」を主題にした作品では、「明日の――」の直前に小川洋子さんの「博士の愛した数式」が出ており、荻原さんも執筆中にかなり気になっていたようですね。しかし読んでみた印象は、どちらの作品もそれぞれまったく違った趣がある、といった感じです。 両者の徹底的な違いは、視点の問題でしょうね。「博士――」は記憶の病気にかかっている博士を、主人公が外から眺めながら話が進んでいきます。対して「明日――」は主人公自体が記憶の病気にかかっているんですよね。そういうわけで「明日――」のほうが、病気に対する想い、恐怖、不安などがよりストレートに読者に伝わってきたような気がします。 そう、ストレートなんです。ストーリーの構成も割合シンプル。大病を患った男がいて、それを取り巻くように家族や会社の後輩などの存在があって、彼や彼女らとの感情の交流が描かれている。でもそういったシンプルな構成で読者の心を惹きつけるのは、容易なことではないんですよね。その点、「明日――」は丁寧に描写がなされていて、まさに「人間ドラマ」といった感じでした。渡辺謙さんが自ら「この主役を演じたい!」と言い出したのも頷けます。 でも「博士――」と「明日――」どちらが好きかと聞かれたら、管理人なら前者を選ぶかな……。ただ単にタイガースネタが豊富だから、という理由だけですけど(^_^;) |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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明日の記憶
著者:荻原 浩出版:光文社文庫 紹介文: 渡辺謙さんが原作を読んで「映画化したい」と、自ら作者にFAXをした、というエピソードのある作品。若年性アルツハイマーに冒された主人公の恐怖にはリアリティがあって、とてもフィクションとは思えません。陶芸教室のエピソー... ...続きを見る |
どくしょ。るーむ。 2008/06/28 23:07 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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「博士――」が2004年本屋大賞、「明日――」は翌年惜しくも2位だったんですよね。 |
ia. URL 2008/06/28 23:17 |
>ia.さん |
shitsuma@管理人 2008/06/29 21:31 |
あ、この話には入れます。 |
つる 2008/07/03 01:59 |
>つるさん |
shitsuma@管理人 2008/07/03 11:06 |
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