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疾馬の設計図(別館)
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阪神タイガース大好き、自称エンターテインメント作家・常俣疾馬♂のブログです。
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第141回芥川賞&直木賞候補決定!

2009/07/02 19:24
 7月はゆったり更新すると言っておきながら、いきなり2日連続の更新です(^-^;)
 そう、これを忘れてたのです。昨日発表されました、第141回芥川&直木賞候補作! 毎回、当ブログに候補作のタイトルを載せているので、今年も例年通りにやることにしました。さてさて、候補作は・・・。


●芥川賞候補作品●
磯※憲一郎(44) 『終の住処』(新潮6月号) 2回目
 (※は「崎」の「大」が「立」)
戌井昭人(37) 『まずいスープ』(新潮3月号) 初候補
シリン・ネザマフィ(30) 『白い紙』(文学界6月号) 初候補
藤野可織(29) 『いけにえ』(すばる3月号) 初候補
松波太郎(27) 『よもぎ学園高等学校蹴球部』(文学界5月号) 初候補
本谷有希子(30) 『あの子の考えることは変』(群像6月号) 2回目

●直木賞候補作品●(リンク先はamazonです)
北村薫(59) 『鷺と雪』(文藝春秋) 6回目
西川美和(34) 『きのうの神さま』(ポプラ社) 初候補
貫井徳郎(41) 『乱反射』(朝日新聞出版) 2回目
葉室麟(58) 『秋月記』(角川書店) 2回目
万城目学(30) 『プリンセス・トヨトミ』(文藝春秋) 2回目 
道尾秀介(34) 『鬼の跫音』(角川書店) 2回目

 
 芥川賞候補の6名は、またしても全員未読作家です(^-^;) いやほんと、こんなんでいいのか、俺は。
 初候補の方が多いですね。テヘラン出身で話題になっているシリンさんも、候補に選ばれたようです。ヤンイーさんに続いて、日本語を母国語としない作家の芥川賞受賞、なるでしょうか? まぁぶっちゃけ、芥川賞は例年のごとく、誰が受賞するか、まったくわかりません(;゜∀゜)
 
 続いて直木賞。こちらの6作品もまた全部未読・・・。読んだことのある作家さんも、北村さん、貫井さん、道尾さんの3名だけです。
 こちらの本命はやっぱり北村さんですかね。毎回「本命」と言っているような気もしますが・・・もう6回目の候補だし、さすがにそろそろ来るのでは? 出版社が文藝春秋ですしね。
 他の候補者さんは、若い方が多いですね。初候補or2回目の方ばかり。やっぱり北村さんが、頭ひとつリードしているような気がします。葉室さんの候補作は時代小説だと思いますが、前回の受賞作も時代小説(利休にたずねよ)だったし、2回連続は薄いセンか?
 にしてもミステリ好きとしては、道尾さん、貫井さんあたりが候補に挙がってくるのはうれしいですね。このお2方の最近の作品はあまり読んでないのですが、また新刊も読んでみたいです。

 さて、結果はどうなるでしょう? 大森さん&豊崎さんのメッタ斬りコンビのコメントも楽しみです。


《関連リンク》
『第141回直木賞メッタ斬り!』(大森さん&豊崎さんのメッタ斬りコンビによる予想)
『直木賞』(文藝春秋HP)候補者のプロフィールが見れます
『芥川賞』(文藝春秋HP)候補者のプロフィールが見れます
『直木賞のすべて』(一般サイト)紙面上での結果発表後、簡単な選評が載ります
『芥川賞のすべて・のようなもの』(一般サイト) 上のサイトの芥川賞バージョンです
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カープレッドの襲来

2009/07/01 21:56
毎年この季節になると、管理人の家にはヤスデが大量発生します。ヤスデって、あのムカデの小さいバージョンの奴です。体長2センチくらい。玄関先でバタバタ倒れてたり、どうやったのか部屋の天井を這っていたり。昨日も自分の部屋の中だけで4匹とっ捕まえて、窓の外へスローイングしました。今も2匹見つけてスローイング。ヤスデは基本的に無害だけど、さすがにこれだけ出てこられると面倒くさいな(´〜`)
 でも、せせらぎに比べればカワイイもんです。《ゴキ●リ》という別称も持つせせらぎは、動きは速いし飛ぶし、いきなり管理人に体当たりをかましてくるし、色が気色悪いし、なんとなく汚いし存在がウザイし、何より触覚の動きが気持ち悪い。でもこれらの負の要素が、ヤスデには何ひとつない。動きはスローで大人しく捕まってくれるし、見た目もそんなに悪くなく、むしろ何十本もの足をせっせこと器用に動かしているさまは壮観でもあります。天井に20匹くらいヤスデが張りついていても、その下のベッドでぐっすり眠れるでしょう・・・あ、それはウソですけどね(^-^;)


さて今日は、ららぽーとに行ってきました。先日ウチの近くにできたんです。歩いていけます。徒歩15分。茶畑しかなかった街に、突然の大型ショッピングモールの出現。ありがたいことですが、採算はとれるのかと心配してしまいます(;゜∀゜)
 中に入ってまず目についたのは本屋!(゜∀゜) 購入前の本も持ち込めるカフェ付きの大型書店です。まずはそこを散策しようとしたら・・・何か、この場にふさわしくないものが目に入りました。フェアコーナーです。フェアといえば、今はナツイチとかの《文庫夏の100冊フェア》でしょうが、それよりも入口に近いところで、衝撃のフェアを見つけてしまったのです。それは・・・。


広島カープフェア!!(爆)


 いや、ほんと、なんで? ここは静岡だし、本屋も浜松に本社がある会社だし、ららぽーとの本社は千葉のはずだし、カープは今4位だし、ららぽーと内に広島封お好み焼きの店はあったけど、繋がりとしてはかなり薄いし・・・。
 なのに、ですよ! 前田2000本安打達成の本とか、カープの月刊誌(バックナンバー含む)とか、球団創立60周年の記念誌とか、新球場誕生のDVDとか、カープのネックレスとか売ってるんですよ! 意味わからんし!
 こんなフェアに需要はあるのか? 気になったので、調べてみました。調べると言っても、しばらく傍に立ってて誰か寄っていく人がいるのか観察しただけですけどね。
 調査開始5分経過。誰も来ない。
 調査開始10分経過。隣の夏の100冊フェアで、ちらほら足を止める人がいるだけ。
 調査開始15分経過。お、人が止まったか? マダムが2人。しかし「なんでカープ?」「さぁ・・・」と会話を残し、そそくさと去っていく。
 調査開始20分経過。飽きた・・・。
 というわけで、その20分の間、カープ関連の本を手に取ったのは管理人だけでした(爆)
 これはきっと、店長か書籍バイヤーがカープファンだったとかというオチですね。それ以外に理由が思いつかん(笑)


 さて6月の後半はブログの更新をかなりがんばったつもりですが、7月はもうちょっとゆったりペースで更新を続けていこうと思います。皆様ものんびりと暇なときにでも覗きにきてやってください。
 タイガースまた負けた・・・。
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☆読書☆『モノレールねこ』『強運の持ち主』

2009/06/30 19:51
 こんばんわ、家計簿の金額がまったく合わない管理人です。今年に入ってからつけ始め、毎月月末に理論上の所持金と実際の所持金を照合するのですが、金額が合ったことが1回しかない。そしてなぜか、いつも実際の所持金のほうが多い。普通、金額が合わない理由って、支出項目へのつけ忘れですよね。なのに実際の所持金のほうが多いって。誰かこっそり恵んでくれてるとか? まぁ、得してるわけだし、いいんだけどさ・・・。


 それはさておき、今日は本の感想です。『モノレールねこ』(加納朋子)と『強運の持ち主』(瀬尾まいこ)の、女性作家文庫新刊短篇集コンビです。


☆『モノレールねこ』(加納朋子)

 小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。ある日、ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが…。表題作の「モノレールねこ」ほか、ザリガニの俺が、家族を見守る「バルタン最期の日」など、夫婦、親子、職場の同僚など、日常にさりげなく現われる、大切な人との絆を描いた8編。(e-hon要旨より)

 加納さんらしい、日常を描いた8篇のストーリー。日常ミステリーに近いものから、心温まるハートフルなものまで、いろいろと取り揃えられています。
 管理人がいちばん気に入ったのは、最後に収録されていた『バルタン最期の日』。解説を書かれた書評家の吉田伸子さんが「ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった」と評した作品です。動物(というよりは生物と言ったほうがしっくりくるかな?)の話に弱い管理人は、泣きこそしませんでしたが、これはなかなかストライクでした。ていうか、反則だって。ラストがあぁなったら、もうね、そりゃあ胸打たれますよ。あんまり詳しく書けませんが。
 その次に気に入ったのは『マイ・フーリッシュ・アンクル』『ポトスの樹』。これらに出てくるダメ男たちは、実際に近くにいたら相当カチンと来ると思いますが、ダメなりの考え方って言うんですかね、それが美しい・・・といったら何か違うような気がしますが、なんか憎みきれないというか、とにかくその辺をうまく加納さんが書きこなしています。
 それにしても加納さんの小説は優しいな。反則的に優しい。もちろん、よい意味ですよ。


☆『強運の持ち主』(瀬尾まいこ)

 元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年…。じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。(e-hon要旨より)

 こちらは4篇からなる連作短篇集です。占い師である主人公のもとに相談に訪れる、悩みを抱えた女子高生やら小学生やらが、何度か話を聞いてもらっているうちに元気を取り戻していくというような話。瀬尾さんにしては珍し――いのかどうかわかりませんが、どの作品にも少々、日常ミステリーチックな仕掛けが施されています。
 瀬尾さん作品はこれで3作目の読了ですが、これまでに管理人が抱いていたイメージをそっくり表現したような、期待を裏切らない作品でした。先に紹介した加納さんと同じように、とても優しい物語を書きます。ただ瀬尾さんの場合は、優しさの上に力強さもある。いつもポジティブに、希望が持てる幕引きとなっているから、そう感じるのかな。登場人物ひとりひとりにも《芯》みたいなのがあって清々しいし、ときどき笑いの要素もさりげなく織り込まれている。こういうエンターテインメントは、まさに管理人好みなんですよね。
 ちなみにいちばん気に入ったのは、表題作の『強運の持ち主』です。ラストの結論に「やっぱりそうだよね」と思わず同意してしまうような、爽快なストーリーでした。
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雨のち晴れ

2009/06/28 18:11
 今日はついに本を売ってきちゃいました。45冊。これまでにも本を売ったことはありますが、全部ノンフィクションや専門書。だけど今日は小説も売ってしまいました。もう本棚がいっぱいいっぱいだったし、どうせいずれ売らなきゃいけないときがくるだろうと割り切りまして。
 読んだときの個人的評価があまり高くなかったものだけ選びました。困ったのはシリーズ物で、綾辻さんの《館シリーズ》、高田崇史さんの《QEDシリーズ》、森博嗣さんの《S&Mから続くシリーズ》は迷いましたが、結局全冊残しました。45冊で1,450円。2,000円以上を期待していましたが、世の中そんな甘くはないみたいです。

 本を売ったあとは、昨日の予定では健康的に日光浴する予定でしたが、あいにくの雨模様・・・。仕方ないので、図書館にこもってきました。
 西加奈子さんの『ミッキーかしまし』というエッセイを読みました。実は西さんの小説って読んだことないんですけどね。でもずっと読みたかった作家さんです。雑誌にもよく登場してたし、おもしろそうだったので。
 で、読みました。爆笑でした、ガッハッハ。
 ほんと、笑いを堪えるのに一苦労。むしろ二回くらい声上げて笑っちゃいましたけどね。迷惑な利用客ですね。
 お酒の失敗談が、度をはるかに超越していて、おもしろかったです。それにしても西さんもそうですが、こうして本を読んでいると、悪酔いをする女性というのがときどき出てきますが、意外といるものなんですね。まぁ管理人も知人関係で数人、悪酔いする女性というのを知っていますが、実際にその人が悪酔いしている現場を見たことはないんですよね。野郎連中だったら、イヤと言うほど見てきましたが。自分も人のこと言えんけど。ともあれ、1回そういう人と飲んでみたいです。1回でいいんですけど。
 そんな西さん、自宅で猫を7匹飼っているらしい。で、そのにゃんこたちに占拠された部屋があるらしい。最新情報ではないので、今はわかりませんけど。
 これを知って、一気に親近感が芽生えました。にゃんこ大好き管理人。7匹のにゃんこたちがいる家、1度行ってみたいじゃないですか。1度でいいんですけど。
 とにかく奇人変人の西さん、おもしろそうな人です。小説も読んでみたいです。

 そんなこんなで夕方、図書館を出ました。空には一面の青空が広がっていました。まぁ、そんなもんさね。
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文学の神様に「ありがとう」

2009/06/27 18:39
今日は他用のついでに、久々にコメダに行ってきました。改めて紹介しましょう。管理人とは切っても切り離せない関係。それが物書きの聖地(と管理人が勝手に言っている)コメダ。名古屋に本店のあるカフェです。
 コメダには《文学の神様》がいらっしゃいます(という設定に、管理人の中ではなっています)。図書館でもコインロッカーの中でもなく、コメダです。ここに来ると集中力が異様に高まり、よい執筆のアイディアがどんどん浮かんでくるんですよね。そこで管理人はよくノートPCを持ち込み、いつものアイスコーヒーを頼んで執筆していました。
 2月の締切が一段落して以来、しばらくコメダから足が遠のいていたのですが、無事に作品が完成したことへの感謝の気持ちも込めて(ちょっと遅いけど)今日は文学の神様に会ってきました(という設定です)。本を読みながら昼食をとり、アイスコーヒーを喉に流し込んで、心の中で神様に「ありがとう」と言って出てきました。すると「執筆のこと以外でも、私はshitsumaを見守っているぞ」という神様の声が聞こえました(という自己暗示です)。
 
 というわけで――なのかはどうかわかりませんが、午後はすこぶる絶好調。バイトを辞めてからお財布事情が苦しいので、最近は外出を控えめにしていたのですが、それで眠っていた管理人のアンテナが久々に動き回りました。せせらぎの触覚ばりに・・・キモっ。
 それはさておき、今日は大収穫です。たくさん執筆ネタが閃いた。おもしろそうな本もたくさん見つけた。また元バイト先で注文しよう。この勢いで明日も動き回りたい。ほんと最近インドア生活だったので、身体も思考もなまってます。あー、なんかビール飲みたくなってきた! 

 ともあれ神様、すばらしい一日をありがとう!


さて、今日はこっちがメイン。合同企業説明会に行ってきたのです。
 しかしスーツ着てると暑いのなんの。半袖でも暑いくらいなのに、長袖シャツにスーツって・・・。配ってた静岡県知事選PRのウチワが、どれだけありがたかったことか。この時期までシューカツを延長させたことを初めて後悔しました。
 でも、おかげでか、今日はシューカツをスタートして初めて「ここで働いてみたい」と本心から思える会社に出逢えました。「説明会だからいいことしか言わない」という補正を考慮しても、なかなか楽しそう。管理人が好きなのは「すごい会社」(いい意味で)なのですが、まさにその通りの会社でした。
 最初はぜんぜん話を聞くつもりはなかったのに、なんとなくブースに立ち寄ったら、先方の取締役さんと話が弾んじゃいました。ざっくばらんで、いい感じの人。ウチに帰ってネットで調べてみても、会社の規模のわりには悪評が少ない。これは本当に当たりかもしれない。

 文学の神様、本当にありがとう!
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たからもの

2009/06/26 19:08
「うわーん!!」

「ど、どうしたの、ぼく! 何があったの?」

「たからものが、こわれちゃったよー!!」

「まぁ、何が壊れちゃったの? おもちゃ? ゲーム?」

















「・・・心のダム」



●●●●●●●●●●●●●●●


なんとなく思いついたので、書いてみました。
実はシリーズ物だったりします。


◎過去作◎

『かくれんぼ』
『さがしもの』
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☆読書☆『夜のピクニック』『ジェネラル・ルージュの凱旋』

2009/06/24 22:45
 今日は本の感想です。『夜のピクニック』(恩田陸)と『ジェネラル・ルージュの凱旋』(海堂尊)。


☆『夜のピクニック』(恩田陸)

 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。(e-hon要旨より)

 第2回本屋大賞に輝いた作品です。恩田さんの本は数年前に『三月は深き紅の淵を』を読んだことがありますが、あれは確かファンタジータッチな話だったと記憶してますけど、こちらはバリバリの青春小説です。
 夜通し80キロの行程を歩き通すという「歩行祭」。実は管理人にも似たような経験がありまして。高校ではなく中学のころなんですが、早朝から40キロ程度の道のりをひたすら歩く「鉄人遠足」なる行事があったんです。それを思い出しながら読みました。
 もちろん、ただ歩くだけでは物語にならないので・・・そこには思春期の高校生たちが抱える、いろんな悩みがあります。といったら男女の恋愛を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、そういう話でもなくて・・・。ともあれ読後感が爽やかな、読みやすいお話です。登場人物と一緒に、80キロの道のりを歩く気分を味わってみてください。


☆『ジェネラル・ルージュの凱旋』(海堂尊)

 桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入などで、さらに複雑な事態に突入していく。(e-hon要旨より一部抜粋)

 ついこの間、映画公開されましたね。原作読んでから観ようと思ってたんですが・・・今さら読み終わってももう遅いですね(^-^;)
 海堂さん作品の読了は『バチスタ』『ナイチンゲール』『ブラックペアン』『黄金地球儀』に続いて、5作目。管理人にとっては、この『ジェネラル・ルージュ』がいちばんよかったです。
 まずシリーズ物で3作目まで来たからか、かなりキャラが立っています。新作が出るたびに味に深みが増してくる感じ。今回は白鳥の登場シーンが少なくて残念でしたが、それを補って余りある個性的な医療スタッフたちですね。
 ストーリーのほうも、今作がいちばん好きです。中盤あたりで描写されていた会議での議論の白熱ぶりは、読んでいて緊迫感がありました。頭のお固い上層部をガンガン言い負かしていくさまは痛快でしたね。
 じっくり煮込まれた印象の中盤に比べ、終盤はえらく駆け足だなと思いましたが、それでもジェネラル・ルージュのあの行動は、あっぱれです。呑まれました。これは映像でも観てみたいですね。映画にもこのシーンがあったかは不明ですが・・・。
 ともあれ、このシリーズは、まだまだこの先おもしろくなっていきそうですね。『イノセントゲリラ』も読まな。
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